看護師の年収が高い職場を検証する

看護師の年収が高い職場と低い職場の違いは、業務の忙しさと経営状態にあります。
そして、看護師のポジションも大きく影響を与えています。

例えば、病院でも看護師の年収は異なりますが、その時の理由というのは、
救急患者さんの数が多いかどうか、残業が多いかどうか、看護配置基準がどうなっているか
経営上の問題にも関わる、などが年収に影響しています。

次に病院と施設ではどうでしょうか？基本的には病院の方が年収が高くなっていますが、
その理由は看護師のポジションの違いがあります。
病院では看護師は医師の次というポジションですが、
数が圧倒的に多いため、医師も看護師に気を使う面もあります。

施設になると、看護師のポジション自体はそれ程変わりませんが、メインが介護職となります。
そして、施設では看護師がもたらす収益が多くありません。病院では看護師の数によって
診療報酬が変わったりしますが、施設ではリスク管理のための設置義務となっている程度で、
看護師配置による収益がないのです。
こういった看護師の重要性の違いが年収の違いに繋がっているのです。

看護師の年収が高い職場は、病院かクリニック、もしくは訪問看護となります。
共通して言えるのは、看護師の重要性が高い、看護師の地位が高いところです。
そして、看護師がいないと運営できないという面もあります。

この中でクリニックに関しては、特殊なクリニックになります。
多くは自由診療のクリニックで美容や眼科、抗がん剤治療などとなります。
こういったクリニックでは、看護師が重要な役割を果たすことが多く、
その対価として年収が高くなりやすいです。

しかし、自由診療のクリニックは、競争が激しいため、
クリニックの経営状況も把握する必要があります。

看護師の年収が高い職場の選び方で重要なのは、
年収以外の面が耐えられる条件になっているかどうかです。
勤務するにあたって年収はもちろん大切ですが、
残業が多すぎたりバタバタしすぎていたり、また看護師不足が深刻な病院であったりすると、
なかなか長期的に勤務することができません。
そうなると、いくら年収が高い病院であっても、全く意味がありません。

長く勤務ができて年収が良い職場となると、
病院の経営が安定している職場を選択することがベストです。
経営が安定している病院であれば、賞与も波が少ないですし、
看護師の定着率も高い可能性が高いです。

そういった職場を探すのは容易なことではありません。
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