36歳・37歳・38歳・39歳の看護師 年収は停滞気味

36歳・37歳・38歳・39歳の看護師の年収は、一定ラインで停滞している傾向があります。
その一定ラインというのは、年収500万前後です。
看護師の場合、経験10年目までは、どんどん年収が
上がっていきますが、その後は横ばいになる傾向があります。
大体この年代の平均月収が、夜勤や時間外手当を含めて、343,000円程度です。
この金額自体は悪くない金額ですが、30代半ばと比較してそれ程上がっていません。

ここには夜勤をしなくなった、体力的な面から
残業が少ない職場に転職した、近場のクリニックでのパート勤務に切り替えた、
など、勤務形態などによる要因も含まれています。

よって一概に言えない面もありますが、それでもここから月給を伸ばし、
そして年収アップしていくためには、更なる努力が必要であると言えます。

また、夜勤手当や時間外手当の割合は、やはり減ってきています。
これは、体力的な面と子供が小学生になり、預かってもらう環境がない
というケースが増えていることも影響していると思います。
子供が小さい時が難しいとよく言われますが、本当に夜勤などが難しいのは、
子供が小学生の間です。ちょうどこの年代がそれにあたっているケースが多いはずです。

36歳・37歳・38歳・39歳の看護師の年収は約500万円程度が平均値になると
予想できますが、実際には格差が広がっています。
つまり、年収が高い人は600万以上になり、逆に低い人は300万程度になっているということです。

これは仕事を最優先にするか、家庭との両立を図るかで、まずは大きく異なります。
しかし、それだけではなく、それまでの経験からくるスキルによって、
勤務先が提示する金額が異なってくる状況になっていることも影響しています。

つまり、単純に経験年数での加算ではなく、こういった経験があれば
加算をしっかりとつけ、逆にこの経験がなければ全く加算をつけないなど、
差を設けるようになるのです。

例えば病院であれば看護師不足には変わりありませんが、
それでも是が非でも欲しいということではなくなってきます。
加算をするのであれば、それに見合った経験スキルが必要という、
シビアな見方が出てくるのです。

よって、この年代あたりから、より転職には慎重になる必要があります。
転職した際に、年収が下がってしまうリスクが高くなる、
そういったことを考える必要が出てきます。

36歳・37歳・38歳・39歳の看護師が年収アップを勝ち取るためには、
やはり専門性の高いスキルを身につけておくことが大切です。
例えば内視鏡や透析などのスキルを身につけておくと、
高待遇で転職できる可能性が高くなります。

そして、そろそろキャリアデザインも真剣に考えていく必要があります。
キャリアデザインというのは、履歴書から自分自身をどのように表現するか、ということです。

最も大きいのが職歴ですよね。
例えば短期間の転職を繰り返している、退職理由がいつも一緒、
となってくると、採用されにくくなってきます。

それでも看護師の場合は採用されることが多いですが、
年収の相談などは出来なくなってしまいます。つまり、条件が悪くなるのです。

逆に、しっかりとキャリアを見つめながら転職を行っている、
という印象を履歴書から受け取ってもらえると、年収面などが
アップする可能性が高くなります。

こういったことを踏まえて転職を行っていく必要があります。
看護師転職サイトを活用すると、キャリアについていろいろなアドバイスをくれるでしょう。
そして、履歴書の書き方なども指導してくれるところもあります。
自分をどう見せるかで年収が変わってくる、その点はしっかりと認識しておくことが大切です。