がんセンターの看護師 年収と仕事内容は別問題

がんセンターの看護師は年収と仕事内容のバランスで
考えると、年収が安いという感じになります。
がんセンターの看護師の年収は大体450万～500万くらいです。
一般的な看護師とそれ程大きく変わるものではありません。
当然この年収の中に夜勤手当も含まれています。

がんセンターの看護師は最先端の医療に携わることも多いですし、
オペ前オペ後のケアも大変な仕事です。部署も病棟だけでなくオペ室などもあります。
オペ介助の仕事もがんセンターとなると大きなオペが多くなるため、
長時間の介助で精神的にも肉体的にも疲れることが多いです。

こういった環境の中で仕事をして、他の看護師との年収差が
それ程ないということになると、年収は安いと感じても仕方ないと思います。

また、がんセンターの看護師は患者様の死と向き合うケースが多くなります。
経験を積んでいくと問題なく受け入れることができるようになりますが、
最初のうちはきついと感じる看護師が結構います。
それが退職理由になっているケースもあります。

がんセンターの看護師も急性期の分野に属することと、
緩和ケアなどの終末期医療に携わることがあります。
同じ急性期にはなりますが、看護師の役割は全く異なってきます。
回復に向けてのケアなのか、最後を迎えるにあたっての
最後の生活のケアなのか、ということです。
どちらにしても、難しい職場であることには変わりありません。

がんセンターの看護師は年収よりもやりがいを持って希望している方が多いです。
特に緩和ケアに関しては、患者様と向き合うことができる職場
ということで、非常に人気が高くなっています。
多くの看護師が、患者様と向き合い、
看護ケアを提供したいという気持ちを持っています。

しかし、日本の現状では、そういった余裕はほとんどの病院でありません。
急性期の病院では平均在院日数が
10日前後になっていますので、それだけを見ても不可能です。
よって、緩和ケアに患者様と向き合う看護を
照らし合わせて希望する看護師が多いのです。

しかし、実際には患者様の死と向き合うことになりますので、
経験が浅い看護師は耐えられないケースも少なくありません。
経験年数で言うと少なくとも5年、
できれば10年以上のキャリアがある看護師が望ましいですね。
できれば、がんセンターの一般病棟での勤務を行い、
がん看護を学んだ上で、緩和ケアに行くと良いでしょう。

がんセンターの看護師が年収アップするためにはどうしたらいいのでしょうか？
特に何も考えなくてもスキルアップをしていくと、
自然と年収がアップすることに繋がります。
がん看護に関しては、実務ができることも大切ですが、
実務で培った経験を伝える看護師も必要なのです。

よって、他の科目と比較すると、年齢が高くなっても昇給するケースが多いです。
それだけ難しい分野であると言えます。

また、がん関係の勉強会も多くありますので、積極的に参加すると良いですね。
がん看護はどんどん進化している分野ですので、
常に勉強し最先端の知識を入れておくことが大切です。
そして、がん看護の認定看護師なども目指していくと、
更に年収アップにも繋がりますし、院内での重要なポジションにつくことができます。

看護師の場合は年齢とともに専門分野を変えていくケースもあります。
例えば30代までは救急外来を行って、40代からは訪問看護、ということもあります。
しかし、がん看護の場合は、治療から緩和ケアまでを
長年関わって行くことができます。

数十年かけて専門分野にしている看護師もいます。
そういった部分も魅力の1つと言えますね。
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