56歳以上の看護師 年収アップよりも定年後を考えよう

56歳以上の看護師は年収の平均は上がっていますが、
実際には上がっていると実感できている看護師は少ないのではないかと思います。
というのも、平均値というのは年収が飛び抜けて高い人と
平均以下の人々で組み合わさっていることが多いためです。
20代、30代の看護師の平均給与であれば、それ程大きな違いがなく、
平均値周辺の方が多いのですが、40代以降はどんどん広がっていくのが一般的です。

50代後半になってくると、定年が近くなり、病院によって待遇が大きく異なってきます。
高待遇で手厚くしてくれている病院もありますが、
経験加算なし、逆に給与カットを行っている病院もあります。

引く手あまたな看護師の業界であっても、20代、30代は転職先が多いため
病院も下手に出ますが、50代になってくると転職先が少なくなるため、
病院側も上手に出てくるようになります。

56歳以上の看護師の平均給与は約374,000円で、
その中で夜勤手当や時間外手当などの変動給は36,000円です。
やはり、夜勤を行う看護師が少なくなってることが分かります。
夜勤は1回12,000円以上が多いため、夜勤を月に2回程度行うかどうか、
という感じになっているのではないでしょうか。
行っていない人も多くなっていることが想像できます。

56歳以上の看護師は年収よりも待遇面が大切になります。
ここでいう待遇面とは、退職金であったり何歳まで勤務できるかであったりします。
つまり、長く勤務できる職場かどうかということが大切なのです。

というのも、長年勤務した看護師を嘱託社員として
迎え入れる病院は多いですが、いきなり嘱託社員として
採用するケースはそれ程多くありません。
ということは、56歳以上で勤務している職場で、
出来るだけ長く勤務することがベストな選択と言えるのです。

現在では年金が65歳以上になっており、
今後もっと伸びてくることになるでしょう。
70歳から支給となってくると、定年が60歳であれば
10年間も年金の支給までに時間あることになります。

できることなら、
70歳でも嘱託社員として働くことが可能な病院で
仕事ができると、気分的にも楽になります。

56歳以上の看護師は年収よりも生涯収入を意識する方が良いです。
この時期にさしかかってくると、やはり退職金が頭に浮かぶでしょう。
退職金は勤続年数が3年に満たないところから発生しなくなることが多いため、
57歳までに就職していないと支給対象にならないことがあります。
そういったことも考えると、50代後半での転職というのは、
生涯年収で考えるとリスクが高いことになるのです。

また、60歳以降も仕事を行っていける環境で仕事をすることも大切です。
そういったことも生涯収入に大きな影響を与えます。
60歳以降も嘱託社員として勤務ができ、仮に70歳まで仕事を行ったとすると、
この間年収240万だとしても、2400万円の収入を得ることができます。

ここに勤続年数が10年以上の職場であれば、退職金が
数百万上乗せされ、大方3000万の老後の蓄えができることになります。
この金額と年金を合わせると、老後の心配はかなり少なくなるのではないでしょうか。

50代半ばを過ぎると、いろいろな心配が出てくるものです。
そして、その心配を解消するために、慌てて行動しようとすることがあります。
仕事で言うと転職ですね。もう時間がないと急いで転職するのです。

本来、この時期から転職することは好ましくありませんが、
嘱託社員としての勤務も考えると、まだ10年以上の勤務期間があります。
じっくりと腰を据えて将来の仕事のプランを考えてみても良いかもしれません。
その時に当ランキングサイトを活用すると、
いろいろなキャリアプランを一緒に考えてくれますよ。