44歳・45歳・46歳・47歳の看護師 年収アップが少数派に

44歳・45歳・46歳・47歳の看護師は年収の平均を見ていくと、
アップはしていますが、アップする看護師が少数派になってきています。
これにはいろいろな要因があります。

まずは、経験加算がつかなくなるところが増えてくる、ということです。
大体経験加算の制限を設けるところは、20年から30年に設定します。
つまり、40代の後半になってくると、20年以上の経験になってくることが多く、
経験加算の対象外になる方が出てきます。
これによってベースとなる基本給のアップがなくなります。

そして、次の問題が変動給が少なくなることです。
これは体力的な問題が関わってきますので
個人差はありますが、夜勤がきつくなってきます。
残業も疲れが取れなくなってくるので、なるべく避けたいと思うようになります。

そして勤務先からしても、基本給の安い若い看護師に
残業をしてもらった方が時間外手当が少なくてすみ、
不平不満の声も上がりにくいです。

よって、変動給の金額が少なくなっていきます。
月給の平均値が360,000円でその中の変動給が約43,000円となっており、
月給は若干上昇していますが、変動給は前の年代と比べて下がっています。

月給は上昇しているので、年収は上がっているだろう、
と思うかもしれませんが、実際には下がっている看護師が多いです。
しかし、一部の看護師は、経験を活かした専門的な分野で仕事をすることで、
年収アップを勝ち取っています。そこで年収の平均値としては上昇傾向にあるのです。

44歳・45歳・46歳・47歳の看護師は年収アップよりも、
定年まで働くことができる職場を求めています。

例えば、急性期の病棟で勤務をしているのであれば、結構体力的にきつくなります。
バタバタした環境で仕事を続けていく自信がなくなってくるのです。
その時に、療養型の病棟などに転職すれば、定年まで勤務することができるのではないか、
など考えるようになります。

40代の後半になって仕事を行っている看護師は、
自分のために仕事をしている方が多いです。
特に正社員にこだわる方は、生計も自分で立てていることが少なくありません。
となってくると、今の年収も大切ですが、定年退職するまで
仕事ができる環境に身を置きたいのです。

そして、できるだけ長く勤務をしないと、退職金も少なくなりますので、
10年以上は勤務したい、そう考えます。
まさに40代中旬から後半にかけて考えることですよね。

そして、もう1つは将来性です。
多くのことを求めているわけではありませんが、
例えば定年退職までに勤務先が潰れてしまうことはないか、賞与はちゃんと出るか、
など勤務先の経営状況が気になるようになります。
これもやはり定年を意識しての考えになりますよね。

44歳・45歳・46歳・47歳の看護師は年収アップを
目論んだ転職のラストチャンスと言えます。
管理職であればまだ先がありますが、一般職であれば、
この時期の転職までが、年収アップに繋がる可能性がある、
という認識をしておいた方が良いです。

そして、その年収アップに関しても、専門的なスキルがある場合に限ります。
内視鏡、透析、緩和ケア、その他認定看護師などが挙げられます。
特定の専門スキルを欲している勤務先に売り込むことができれば、
高年収で採用してもられる可能性が高くなります。

この場合は、病院だけでなく、クリニックでも十分に可能性があります。
それに、看護師も夜勤などがない職場で年収アップできるところを
探していることも多いため、条件にも一致します。

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